【食材の辞書】Live cook~アーティチョーク~

【食材の辞書】Live cook~アーティチョーク~

 【食材の辞書】とは?

あなたは「アーティチョーク」という野菜を知っていますか?

ぜひこの【食材の辞書】で食材を知り、これからの食生活をより健康的なものにしましょう。

※)非常に長い記事なので目次から知りたい箇所に飛ぶことをお勧めします。

 【食材の辞書】アーティチョーク

アーティチョーク

記念すべき第1種目の食材は「アーティチョーク」です!!別名「朝鮮あざみ」といいます。某有名料理漫画でインテリヤクザ先輩が使ってたやつですね~。では、アーティチョークをご存知の方は手を上げてください。次に、周りの視線に早く気付いて手を下ろしてください。

特徴と歴史

地中海原産のキク科の植物で江戸時代にオランダからやってきました。現在ほぼ輸入品で、日本では4~7月が旬となっています。ささがきのような部分(ハート)とガクと茎が食べられる部分です。フランス料理やイタリア料理でよく使われ、葉はヨーロッパではハーブティーとして飲まれています。茎や葉は、「シナリン」が含まれているため薬草になります。

シナリンには脂肪を分解する働きをもつ胆汁を増加させ、利尿効果もあって血清コレステロールを減らしてくれるので、肝臓機能も高まります。また、シナリンを含む食べた直後は全ての料理が甘く感じられます。

放屁の回数と臭いも抑えることができる。

~wikiより~

放屁を抑えたい方は積極的に食べましょう。

ダイエットと美容

ダイエットに関して(ダイエットしたい方向け

さて、ダイエットに興味がある方向けにアーティチョークに含まれる栄養に関して話したいと思います。「ダイエット?なにそれおいしいの??」という方や「食品ごとの栄養なんて知らんわボケ」という方はスルーしてください。

ダイエットに関する心構えからです。ダイエットをしようかなと思っている人におすすめです。

【ダイエット】失敗しないために~心構え編~

次にダイエットに関する知識編です。ダイエットに対して硬い決意を持った人は読んでください。

【ダイエット】失敗しないために~知識編~

栄養素一覧

さて、以下の表は「アンティーチョーク(生)」に含まれる栄養素一覧と男性、女性(17~40歳辺り)の一日辺りに推奨された栄養量です。

100gエネルギーたんぱく質脂質炭水化物ビタミンAビタミンDビタミンE
アーティ
チョーク
48kcal2.3g0.2g11.3g1ug00.4mg
男性2650kcal60g74g397g875ug5.5ug6.5mg
女性2000kcal50g55g300g675ug5.5ug6.0mg
ビタミンKビタミンB1ビタミンB2ビタミンC水溶性食物繊維不溶性食物繊維
2ug0.08mg0.1mg15mg6.1g2.6g
150ug1.4mg1.6mg100mg20以上
150ug1.1mg1.1mg100mg18以上
ナトリウムマグネシウムカルシウムカリウムリン亜鉛
21mg50mg52mg430mg61mg0.8mg0.2mg0.05mg
8.0未満350mg800mg2700mg1100mg7.5mg10mg0.9mg
7.0未満280mg650mg2100mg800mg6.5mg8mg0.8mg

推奨量は個人によって変わります。また、各種栄養素に関する説明は以下の記事で行います。(2018年1/24記事未作成です。)

ビタミンE,B,Cの値や食物繊維の値が高いですね。カリウム、カルシウム、マグネシウムといったミネラル類も豊富ですが、野菜の中で言うなら少ない部類に入ります。食物繊維は野菜の中でも多く、更に不溶性食物繊維より水溶性食物繊維を多く含む珍しい野菜です。

美容効果

実はアーティチョークには美容成分も含まれていることが知られています。アーティチョーク本体にもその成分は含まれていますが、葉に含まれる量のほうが多いようです。アーティチョークの葉は紀元前のギリシア・ローマ時代から美肌用のハーブとしてヨーグルトなどに混ぜて美容パックとしても使用されており、この葉から抽出したエキスが「アーティチョーク葉エキス」です。

アーティチョーク葉エキス

アーティチョーク葉エキスの成分で最も注目すべき成分が「シナロピクリン」です。

シナロピクリンは苦味の素となる成分の1つであり、毛穴トラブルの原因の解決が期待されています。従来の美容成分のように肌の表面的な問題に働きかけるだけではないため一目置かれています。

シナロピクリンを含むアーティチョーク葉エキスはあらゆる肌トラブルを肌の深層からケアし、刺激性もないためこのエキスを含む化粧品は肌が弱い方にもお勧めです。毛穴の黒ずみ、詰まり、毛穴の開きとたるみに効果があると知っていただければいいと思います。なぜ肌トラブルに効果があるのか詳しく述べるにはNF-κB(エヌエフカッパービー)との関連性について話さなければなりませんが、小難しい内容になります。

NF-κB(エヌエフカッパービー)を知る

この項目はは本当に専門的な内容になってしまうのでアーティチョーク葉エキスを含む商品の購入を悩んでいる方や「おら、吐いてみろや」という方はご覧ください。では、まずはNF-κBが何かということについて知りましょう。

NF-κBはストレスや、紫外線等の「刺激」により活性化されるたんぱく質の複合体です。NF-κBは免疫反応において中心的役割を果たす転写因子の一つであり、数多くの生理現象に関与しています。NF-κB活性制御の不良はもまた様々な病気の原因となります。

~wikiより~

つまり要約すると、NF-κBというたんぱく質の集まりは肌トラブルなどから体を守る反応の中心的な役割を持ちますが、それが過剰に増えすぎることによっても肌トラブルが引き起こされるというわけです。(食いすぎが良くないのと同じです。)

そこでアーティチョーク葉エキスのシナロピクリン等によってNF-κBの過剰分がでないようにNF-κBの量を抑制することで肌を内側からケアしていくことが可能になります。

しかし、これは全てのダイエットサプリや美容用品に言えることかもしれませんが、基本的にトラブルの原因となるのは1つの要素だけではないです。なのでアーティチョーク葉エキスを使いNF-κBを抑制することも大切かも知れませんが、あなたに合った商品を吟味すること、厳しいことを言うならそんな商品など使わなくても良いように日ごろのスキンケアや食生活を怠らないことが大切だと私は思います。

アーティチョークで化粧水を作る

こちらの記事を参考にさせていただきました。

【アーティチョークを含んだ化粧水100g】

【用意するもの】

  • 精製水································· 69%(69g)
  • シストローズ水····················· 17%(17g)
  • 「アーティチョーク液」·········· 13%(13g)
  • 尿素···································· 1%(1g)
  • 乳酸········································· 適量

 

「アーティチョーク液の作り方」

  1. アーティチョークの葉数枚を取り、さっと洗い水分をふき取り、日陰で十分乾かす。
  2. アーティチョークの葉をみじん切りにした後、70%のアルコール80gとグリセリン24gを合わせた液に、細かく切ったアーティチョークの葉を漬け込む。
  3. 3週間~4週間漬け込み、コーヒーフィルターで濾す。

 

「化粧水の作り方」

乳酸以外を混ぜ合わせてPH5-5,5になるように乳酸を加える。

アーティチョークを栽培する

それほど需要はないかもしれませんが育て方についても解説したいと思います。まぁ、【辞書】と名乗るからには・・・ね。初めに言っておきますが、この植物は育てるのが非常に困難なため一般的に栽培するのはおすすめしません。なお、この記事はこちらの記事を参考にさせていただきました。

環境作り

日当たり、水はけ、風通しのよい畑で栽培してください。

  • 元肥に堆肥を十分施したもの(完熟堆肥)を使い、うね幅は100~150cm、株間(植えつけの間隔)は80~100cmと広くとってください。
  • 植えつけの2週間ほど前に1㎡当たり苦土石灰(マグネシウムとカルシウムを含んだ肥料)100gを畑に施します。
  • 1週間ほど前には完熟堆肥(有機質資材を完全に発酵させたもの)2~3kgと有機配合肥料(微量要素を含んだ配合肥料)100gを目安として畑に施します。

微量要素とは植物に必須となる要素のことで「鉄(Fe)」「銅(Cu)」「マンガン(Mn)」「亜鉛(Zn)」「ホウ素(B)」「モリブデン(Mo)」「塩素(CI)」「ニッケル(Ni)」のことを言います。

 種まきからその後まで

  • 2月ごろ鉢植えなどにタネまきします。発芽するまで乾かさないようにして、大きくなりすぎないタイミングで間引きした後、5月上旬に庭に植え付けます。
  • 1年目は夏季に2回ほど追肥して株を育てます。冬季の寒さには強いですが、土の凍結などにより枯れるため霜よけ、防寒対策をしっかりと行いましょう。また、枯れ葉も除いてください。
  • 春先にはアブラムシがよくつくため、早期発見、早期防除に努めてください。有機物を積極的に施すことも視野に入れてください。
  • 2年目からは4月と10月に追肥し、つぼみが出るころには土が乾燥しないようにしてください。
  • つぼみ(実)の収穫は2年目の6月ごろから始まります。品質の悪化を防ぐために花が開く直前に収穫してください。果梗(果実の柄)を5㎝くらいつけて切ります。
  • 株分けは9月頃に行います。子株を根を付けたままの状態で切り取り、鉢植えなどに植え付けます。鉢植えに十分根を張らせて翌年の6月頃に庭や畑に植え付けることができます。
  • 植えつけ3年目ごろでは1株から50個くらい収穫することができます。
  • 4年に1回くらいの割合でで古株を更新してください。

栽培のポイント

  • 冬季の防寒対策、枯れ葉除きを忘れないでください。
  • 春先のアブラムシをできるだけ早い段階で発見しましょう。
  • アーティチョークは非常にデリケートな野菜です。水のやりすぎ、土の乾きに注意しましょう。

 

 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
種まき            
肥料            
株分け            
開花期            

アーティチョークを調理する

入手法と価格

輸入品を扱っていたり、築地市場であればん生のアンティーチョークも取り扱っているようです。おそらく普通のスーパーで見かけることはほぼないので通販かネットで探されるほうが良いですね。一方、瓶詰めにされた状態のアーティチョークは比較的入手がしやすいようですが、もちろん味も落ちますし、入手困難なことに代わりはないので生のものをおすすめします。

Googleで検索をかけたところ2018年1/22日現在の最安値は

  • 生のもの:アーティチョーク1個、200g〜500g/1,561円
  • 瓶詰めのもの:170g/360円

となっていて10個入りのまとめ買いであれば一個500円程度ですが、やはり少々高額な野菜ですね。うまい棒50本・・・

選び方

 

  • つぼみがしっかり閉じていて肉厚なもの(開いていると実が硬い
  • ふっくら丸くて、キャベツと同じように重いものを選ぶ
  • 切り口も含めて鮮やかな緑色のものを選ぶ
  • 触ったときにガクの部分がギュッと鳴るもの

この4点に気をつけて選ぶことができればアーティチョークの力を最大限に引き出せます。

下ごしらえ

アーティチョーク(料理)

アクがあるためレモン汁を加えた水(レモン水)か酢水にこまめに浸します。手順も多いのでしっかりと準備しましょう。あまり有名な野菜ではないため断面図を用意しました。この中で可食部は「がく(内側)」、「ハート」、「くき」です。(くきの絵が雑だとか言わないで・・・)では、見比べながら調理しましょう。

  1. よく洗い、くきと花びらを包丁で外側のガクの先端をはさみで切り落とす。
  2. レモン水か水に酢と塩を入れたものに頭を下にして入れて下の部分に串がすっと入るまで茹でる。
  3. 外側のガクを一枚ずつむしって捨てる。
  4. 内側のガクを丁寧にむしってレモン水などに浸しておく。
  5. 縦半分にカットするともさもさが見えるので捨ててもさもさの下のハート:さかづきのみにする。

【くきを食べる】

  1. くきをレンジで15分ほど加熱し、半分に割る。
  2. 割った濃い緑色の中心線が可食部。スプーンで削り上げる。※削った部分以外はえぐみがすごいので注意

【ガクを食べる】

  • 内側のガクの白い部分を歯で削りながら食べる。

以上となります。お疲れ様でした。次は保存について見てみましょう!!

保存方法

アーティチョークは変色しやすいので乾燥しないようにビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜庫で保管します。(2~3日後まで)冷凍保存も可能で、茹でた後にラップで包んでフリーザーパックで冷凍します。(2~3ヶ月後まで)オイル漬けやピクルスにするのも有効です。

アーティチョークを使った一押しレシピ

アーティチョークを使ったレシピには多種多様なものがあり、全部を紹介するのはさすがに厳しいので(まぁ、紹介してもいいですが)止めておきます。

アーティチョークのオイル漬け」が保存に便利なので今回紹介します。

アーティチョークのオイル漬けの作り方

【材料】

アーティチョーク      1個(500g)
ワインビネガー        170ml
お水                           170ml
塩              大さじ2杯
下処理に使ったレモンのカス   適量
にんにく            4片
ローリエ            数枚
オリーブオイル         適量
(ハーブ)黒胡椒、タイム、コリアンダー、シソなど
 
【作り方】
  1. レモンのカス、塩大さじ1杯、下処理したアーティチョークを入れて一晩寝かせる。
  2. ワインビネガー170ml、水170ml、塩大さじ1杯、ローリエを入れた鍋を沸騰させて1.から取り出したアーティチョークを入れて再沸騰させる。
  3. 味が移ったら根元を逆さにしてざるに取り、布巾を被して蒸す。
  4. 消毒した密閉性の高い瓶にアーティチョーク、みじん切りにしたにんにく、ハーブを入れてオリーブオイルを注ぐ。
  5. 翌日オリーブオイルを足して一週間ほど寝かせる。

【材料費】

一品1000円いかないくらいだと思います。

時間がない方のためのアーティチョークの要点

  • アーティチョークはダイエットサプリ、スキンケア用品として有用である。
  • 一般家庭で栽培するのはおすすめしない。
  • ふっくら丸くて肉厚で重いもの、鮮やかな緑色でガクの部分がギュッと鳴るものを選ぶとよい。
  • がくの内側、ハート、くき、葉の部分を食べることができるが稀少かつ高価である。
  • ビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜庫で保管(2~3日後まで)。茹でた後にラップで包んでフリーザーパックで冷凍(2~3ヶ月後まで)。

※この記事は2018年1/22日に更新しました。


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