【栄養の達人】マイナーなアミノ酸13種

【栄養の達人】マイナーなアミノ酸13種

【栄養の達人】とは

ダイエットや筋トレなどと栄養は深く結びついています。今回はその他のアミノ酸に関して話をしようと思います。完全に趣味の領域です。本当に興味がある部分だけ読んでください。

基本的なアミノ酸について知りたい方はこちらから。

【栄養の達人】知らないと恥ずかしい!?アミノ酸

アミノ酸って?

化学式

いつぶりかな・・・

はい、どうもすみませんw 私生活が色々あってサイト運営どころじゃありませんでした。ツイッターも新しく作り直します。そして大学の講義も始まりましたがそんなものは知りません。

この記事を見てる方は僕のファン「基本的なアミノ酸」の記事から飛んだ方やアミノ酸について興味を持たれた方がほとんどだと思います。なのでアミノ酸の基本的な知識などに関しては上記のURLを参照してください。

たんぱく質合成後に修飾されるアミノ酸

ハンバーグ具体例として上げるなら「ハンバーグ」が分かりやすいと思います。「ハンバーグ(たんぱく質)」を作るために「ひき肉等(アミノ酸)」が使われてその後「ソース(修飾)」をかけられますね。

サイロキシン(Thyroxine)

又の名を「チロキシン」と呼びます。これは首(甲状腺)の内部から分泌される2種類の「甲状腺ホルモン」のうちの一つで、もう一つの甲状腺ホルモン「トリヨードサイロニン」に対する修飾物になっています。サイロキシンは代謝量を制御し、人体の成長に影響を与えています

一つ目から既に難しいですね・・・。「ホルモン」について少しだけ解説しましょう。

簡単に言えばホルモンとは生物の体内の各所で生成される「体を健康状態に保つ」ための物質です。例えば先ほどのハンバーグであれば肉の温度が下がり、ハンバーグが冷たくなったときには電子レンジホルモンがハンバーグを温めて常に暖かい状態に保ちます。

ホスホセリン(Phosphoserine)

ホスホセリンは「リン酸セリン」とも呼ばれるように「リン」と「セリン」の「エステル」で、母乳に多く含まれている成分です。幼児が母乳を必要とするようにホスホセリンは細胞の成長を調整することができます。

また見慣れぬ単語が出てきましたね。「エステル」も説明しておきます。

「エステル」と出てきたら基本的に「合成物」と考えればいいです。エステル基(-COO-)が合成物内に含まれるものをエステルと呼びますが、化学の授業じゃないので「合成物」で大丈夫です。

デスモシン(Desmosine)

コラーゲンデスモシンはコラーゲンに含まれるアミノ酸で、このデスモシンがなければコラーゲンを構成する「エラスチン」を作り上げることができません。

たんぱく質に含まれないアミノ酸

アミノ酸は互いに結合してたんぱく質となることがほとんどですが、たんぱく質に含まれないアミノ酸も存在します。たんぱく質には含まれませんが、人の体内に存在するアミノ酸類です。

サルコシン(Sarcosine)

サルコシンは純必須アミノ酸の「グリシン」と深い関係があり、グリシンの合成・分解時に生成されます。サルコシンは甘い味が特徴で、卵黄や肉類、豆などにも含まれているのであなたも口にしたことがあると思います。少しクイズにしましょうか。

この中でサルコシンが含まれていないものはどれだと思いますか?
洗剤
1.食器用洗剤 2.漂白剤 3.歯磨き粉 

正解は2番(反転で正解表示)

少し難しいですかねw サルコシンは界面活性剤に含まれていて、洗濯洗剤や柔軟剤などにも含まれているので食器用洗剤にも含まれていますし歯磨き粉にも含まれています。2番の漂白剤は実は界面活性剤を使わずに汚れを化学的に分解するタイプが一般的なのでサルコシンは含まれていません。

クレアチン(Creatine)

筋肉クレアチンは筋肉中に存在するアミノ酸です。クレアチンは筋肉中にエネルギーとして蓄えられるので、無酸素運動ですら有効にエネルギーを存在してくれます。そのためサプリメントとしてこの名前を聞いたことがある人もいるかと思います。運動をよくする人には大切なアミノ酸ですが体内でも合成されるためそれほど気にしなくても良いでしょう。

GABA

正式名称は「γ-アミノ酪酸(ガンマ-アミノラクサン」です。アミノ酪酸とは神経伝達物質の1つで、「α型」、「β型」、「γ型」の三種類あります。この中で「γ-アミノ酪酸(gamma-aminobutyric acid)」のみがGABA(ギャバ)と呼ばれます。

まぁ、小難しい話は置いておきましょう。GABAは神経伝達物質の中でも抑制系として働くため、興奮系の作用を持つ「グルタミン酸」とは間逆の関係にあります。

オルチニン(Ornithine)

小便小僧オルチニンは尿素回路を構成する物質のひとつです。「尿素回路」も難しくて説明を飛ばしたいところなんですが、簡単にだけ解説しておきましょう。

小、中学校の時の化学実験の時の記憶を思い出してください。「アンモニア」の臭いを嗅ぐ時に直接嗅がずに手で仰いでアンモニアの臭いを確かめたと思います。それほどアンモニアは生物にとって有毒ですが、肉類や魚類など多くの食品に存在するので摂取しないのは不可能でしょう。

そこで摂取してしまったアンモニアを無害な「尿素」に変える装置が「尿素回路」と呼ばれています。尿とアンモニアが何か関連性を持っているとどこかで聞いたことがあると思います。

オルチニンは「アルギニン」の分解によって生成されます。オルチニンは未だに研究が進められている物質ですが、二日酔いや疲労回復の効果を期待されています

シトルリン(Citrulline)

このシトルリンも尿素回路を構成する物質の1つです。これは日本でスイカの中から発見された物質です。ウリ科(スイカやキュウリ)の植物に含まれています。シトルリンは血管拡張作用があるのでアンモニア分解だけでなく、運動のパフォーマンス向上にも一役買っています。また、運動をしない方でも血管が拡張されることで血行が良くなりえ性の改善になります

オパイン(Opine)

病原体オパインは主に植物で見られる「アグロバクテリウム」という病原体が働くためのエネルギーとなるアミノ酸です。病原体と聞くと悪いイメージを持つかもしれませんが、この病原体がDNAに働くことによって新しい個体が生まれることに繋がります。なのでバイオテクノロジーなどで重要視されますまぁ、気にしなくてもいいです。

その他のアミノ酸

最後に人体に存在しないアミノ酸について解説しましょう。

テアニン(Theanine)

茶葉テアニンはお茶に含まれるうまみ成分となるアミノ酸です。「チャノキ」というツバキ科の植物と「ニセイロガワリ」というキノコの仲間にしか見つかっていないアミノ酸で、日光を受けて「カテキン」という成分に変化します。カテキンは渋味成分を持つので、日光のよくあたる場所で栽培されたお茶は自然と渋みが強くなります。

テアニンはリラックス効果や睡眠の質の改善などの様々な効果も期待されています。

トリコロミン酸(Tricholomic acid)

エリンギトリコロミン酸は「ハエトリシメジ」というキノコのうまみ成分となるアミノ酸です。うまみ成分のトリコロミン酸ですが、脱炭酸(二酸化炭素が抜けること)した場合にこの後解説する「イボテン酸」になり「ムッシモール」という毒性を持つ物質に変わります。また、トリコロミン酸自体も毒性を持つ可能性があるので実用化して使うのは未だに難しいとされています。

イボテン酸(Ibotenic acid)

三大うまみ成分の1つとして「グルタミン酸」が有名ですが、イボテン酸はグルタミン酸の約10倍のうまみ成分を含んでいます。イボテン酸自体は興奮性の作用を持ちますが、体内で抑制性の作用を持つ「ムッシモール」という毒性のある物質に変わります。

ムッシモールは「毒テングダケ」などの一般的な「毒キノコ」にも含まれる物質で、死亡例こそほとんどありませんが特に子供が摂取した場合には深刻な中毒症状を引き起こします。このムッシモールを無毒化することができればイボテン酸は三大うまみ成分から突き抜けたうまみ成分として注目されると思います。

アクロメリン酸(Acromelic acid)

カラス貝
ムラサキイガイ

アクロメリン酸は「ドクササコ」と呼ばれるキノコに含まれる毒性のあるアミノ酸です。ムラサキイガイに含まれる貝毒の一種「ドウモイ酸」と構造が似ているため良く比較されます。症状もドウモイ酸のものと似ていて体の特定の部位に激痛がはしる状態が続きます。毒性としてはドウモイ酸の約10倍と危険な毒だと分かります。

ドウモイ酸については下の記事から「記憶喪失性」の貝毒まで。

【毒性の心得】貝毒

アミノ酸の「L型」、「D型」?

僕のサイトでは分かりやすくするために省略していますが、一つのアミノ酸は基本的に「L型」と「D型」の二種類に分けることができます。「鏡文字」を思い浮かべてください。鏡文字の角度をどれだけ変えようとも、鏡に映さない限り元の文字に戻ることはありませんよね?それを化学の世界で「L型」と「D型」といいます。

光学異性体このイラストで言えば左の四面体をどれだけ回転させて右の四面体に合わせようとしても「C」が奥側に存在してしまうため(右の四面体では「C」は手前に存在する)、二つは違う四面体です。

光学異性体」や「フィッシャー投影法」で検索するとどっちが何型かという見分け方も出てきますが、そこまで覚えなくても普段食べているアミノ酸は全てL型と考えてもらって大丈夫です。

終わりに

身も蓋もないこと言いますね?ここで得た知識・・・

全部忘れてください

はい。料理する上ではほとんど何の役にも立ちません。料理しながら気になったらもう一度戻ってきてもらえれば結構です。(むしろもう帰ってこなくても・・・)

もっと実用的な記事は他にもいっぱいあるので、料理好きな方はそちらを参考にしてください。それでは次の記事をお待ちください。


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